暦の選日(丸山絖仙高島観象鑑定所)
選日
暦の上では古来より、その日の吉凶を判断するための特別な日柄が設定されています
本日はまことにお日柄も良く・・・、婚姻吉日を選ぶ時などあらゆる角度からその日を吟味して縁起をかつぐ選日は古来より今に至るまで広く使われております。
- 一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)
- 一粒の稲をこの日に蒔いておくと万倍になって稲穂が実ることの例えで新規事や貯蓄などに最適な日とされております
但し、逆の借金や問題事の始めがこの日の場合にはマイナス要素が拡大してしまいますので注意してください。
- 不成就日(ふじょうじゅび)
- この日は何をやっても不首尾に終わってしまう凶日とされ、昔から事を起こすには用いてはならない日とされています。
結婚、開店、建築、移転、造作、契約事、相談など何をするにも良くないとされています。
- 八専(はっせん)
- 八専とは、陰暦壬子(みずのえね)の日から癸亥(みずのとゐ)の日までの十二日間のうち、
これに五行を配したときに干支(えと)が同じ五行に属する日が八日間あるところからいわれています。
先の十二日間のうち同じ五行に属さない癸丑、丙辰、戊午、壬戌の四日間を間日(まび)と称して除き、 その余りの壬子みずのえね(水水)、甲寅きのえとら(木木)、乙卯きのとう(木木)、丁巳ひのとみ(火火)、 己未つちのとひつじ(土土)、庚申かのえさる(金金)、辛酉かのととり(金金)、癸亥みずのとゐ(水水)の八日間を八専と称し、年に六回あります
この期間は雨が多く、特に八選第二日目を八専二郎といい、この日に雨が降ると霖雨(ながあめ)になるとされていて、農家の厄日の一つになっています。
なお、霖雨の尺度として、照り入り八専降り八専、降り入り八専照り八専と称されており、八専の入り日に降雨があればその八専期間中は晴れの日が多く、反対に入り日が晴天ですとその八専中は降雨が多いとされています。
また八専は、仏事、供養などの法事、破壊的な仕事の着手、嫁取りなどには悪い日あるいは凶日とされています。
- 三隣亡(さんりんぼう)
- 三輪宝とも書きます。
これは十二支の活動が凶変するところからいわれているもので、この日に建築、とくに普請始めや、柱立て、棟上などをすると、後日火災を起こし、しかもその災禍は三隣(近所)を亡ぼす大凶日であるとされています。
-
旧暦一月・四月・七月・十月 亥の日 旧暦二月・五月・八月・十一月 寅の日 旧暦三月・六月・九月・十二月 午の日
(旧暦の変わり目は各月の節入り日からです)
- 天一天上(てんいちてんじょう)
- 別名、天一神とも称します。
この神はつねに八方(東西南北とその四隅)を運行して人事の吉凶禍福をつかさどり、悪い方角を塞いでこれを守る神とされています。
この天一神は、癸巳(みずのとみ)の日に西北から天上に帰り、戊申(つちのえさる)の日まで天上にいて己酉(つちのととり)の日から天上より降りて八方をめぐるのですが、 天上に帰っている間を天一天上と称し、この期間中は別に天一神の障りはないのですが、天上より降りて八方を巡っている間は、 その方角に向かってのお産や、談判、掛け合いごとをすることは慎むべきとされています。
- 天赦日(てんしゃび)
- この日は、陰暦の一年中で最上の大吉日とされています。
干支相生(かんしそうじょう)、相剋(そうこく)の中を得て、天の恩恵に浴し、なんの障害も起こらない日とされています。
ことに婚姻には最大吉日で、開店、新規事業の開発、発明、研究結果の発表などには最良の日であるとされています。
- 土用(どよう)
- 土用が選日に取り上げられているのは、この期間中に動土(土を動かすこと)や土木工事などに着手することは大凶であり、
壁を破ることすら凶であると、古来より伝えられているからです。
但し土用の期間中でも、間日は障りません。即ち四季土用の間日とは、春は巳・午・酉の日、夏は卯・辰・申の日、秋は未、酉、亥の日、冬は卯・巳・寅の日です。 - (四季土用の期間)
冬の土用 一月十七日ころから二月立春の前日まで 春の土用 四月十七日ころから五月立夏の前日まで 夏の土用 七月二十日ころから八月立秋の前日まで 秋の土用 十月二十日ころから十一月立冬の前日まで
- 十方暮(じゅっぽうぐれ)
- 干支相剋する日をいいますが、これは五行思想の意味から凶日としています。
日の定め方は甲申(きのえさる)の日から癸巳(みずのとみ)の日までの十日間です。
この期間中は曇りがちで、空一面に暗雲が立ち込めてはいるが雨は降らないといった具合に、十方の気が塞がっていて、何の相談事もうまくいかない、労して功の少ない日とされ、事を起こしても失敗損失を招くおそれがあるとされています。
- 三伏日(さんぷくび)
- 旧暦五月、新暦六月中気の節(夏至)後の第三の庚(かのえ)の日を初伏(しょふく)、第四の庚(かのえ)の日を中伏(ちゅうふく)、立秋後の最初の庚(かのえ)の日を末伏(まっぷく)といい、この三つを総称して三伏日と称しています。
「伏」とは、火気をおそれて金気(きんき)が伏蔵する意味からきているのですが、それは七月の中気の節(大暑)の火気(炎熱)がはげしいので、金(庚)を剋す理にもとづいているのです。
したがって、三伏日は、種まき、婚姻、その他和合のことには用いないほうがよいとされています。